東京路地ランキング

文化遺産として残しておきたい路地をランキングしてみました

人形町・日本橋1(2012年12月)

前回は蛎殻町まで来ましたので、今回は、隣町の人形町をメインに、日本橋の本町と本石町まで足を伸ばしました。人形町は東西500m、南北300mちょっと。知名度が高い割には、狭い地域です。しかし、歩き始めると、目を奪われる場所があちこちにあって、心がワクワクしてきます。それも、ディズニーランドや日光江戸村のように人工的でもなく、ギラギラと、テーマパーク感を押し出すこともなく、自然に、気軽に人形町ワールドを楽しめるようになっているところがいいのでしょう。しかも無料ですから。

それにしても、江戸時代から今日まで、街が破壊されたり荒廃してしまうような危機が何度もあったはずです。それを、ここまで洗練された街づくりをしてきた裏には、語りつくせない長い物語があったことでしょう。地元の方々が、街のウリをよくわかっていて、それをうるさくなく、上手にアピールしてきたことも見逃せません。みなさんの地元愛とマーケティングの巧みさが、心地よく感じられた散歩でした。

歩いていると「玄冶店跡の碑」がありました。子供の頃によく口ずさんだ「お富さん」の歌詞に、「♪粋な黒塀、見越しの松に、あだな姿の洗い髪、死んだはずだよお富さん、生きていたとはお釈迦様でも、知らぬ仏のお富さん、エエサホー玄冶店♪」とあります。もちろん、その頃は歌詞の意味などまったくわからず、お富さんが母の名前だったことと、「死んだはずだよお富さん、生きていたとはお釈迦様でも知らぬ仏の」のフレーズが面白くて、母に向かって唄っていたことを思い出します。(母はただ笑っていましたが)こうして漢字にしてみたり、人形町の芸者新道などを歩いてみると、歌詞がすっと入ってくるものです。しかし、玄冶店が何なのか、たいして興味もなかったので知りませんでしたが、碑をみて初めて知りました。将軍家光の御典医の岡本玄冶の屋敷跡とのことです。でも、なぜ歌詞の最後に突然玄冶店がでてくるのか、だいぶ強引な気がしますが。

水天宮や明治座を控えているためか、通り道となる甘酒横丁などは、まさに巣鴨状態。中高年のおばさまたちで大賑わいでした。横丁というには、道路が広すぎますが、レトロ感満載のお店がたくさんあって、巣鴨地蔵通りが庶民的なのに対して、こちらは上品な雰囲気でした。

最後に日本銀行まで行ってきました。安倍さんが日銀に無制限な金融緩和策を採るように圧力をかけ、とりあえず10兆円の緩和が決まりましたが、個人的には金融緩和だけで景気がよくなるほど単純ではないと思っています。それよりも問題は、日銀の独立性はどこまで保証されるべきかです。政治家は国民にチェックされるし、官僚は政治家にチェックされます。サラリーマンは360度、チェックの目があります。しかし、日銀は事実上誰にもチェックされません。それが証拠に、日銀総裁が、20年に渡るデフレの責任、金融政策の無作為の責任で解任された話を聞いたことがありません。日銀法によって日銀総裁の身分が守られているからです。みんなの党が政府が日銀総裁の解任権を持つような日銀法の改正法案を出していますが、まだ遡上にのぼっていません。少なくとも、身分の安全が保障されている人の仕事には熱意や真剣さが足りないので、信用できません。失敗を恐れて行動しないよりも、真剣でないことを恐れて行動してほしいと思います。

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京都の花見小路ほど賑やかではないが、清潔で、しっとり落ち着いた花街らしさをかもし出している





芸者新道には、今も粋な料亭が多い。ギラギラ顔の初老が若い女性を伴って入っていった





大観音寺。化粧の濃さだけで人を見ちゃいけないね
都心に立派なビル建てて、テナントまで入れてる。税金払えば





停留所にあるオシャレなメッセージ。都バスもやるねえ





明治座や水天宮への中高年客で賑わっていた





甘酒が恋しい季節になりました
えっ?甘酒じゃなくて、こっちがいいって?





初めて見た三味線屋
「か」じゃないよ、「つ」だよ





よくわからないコンセプトだけど、楽しそう
「元葭原」(吉原)の地主神。のぼりに広告とは、時代だね





大門通り。「吉原」当時は待合、その後赤線のお店、などなど、幾多の人生を経てきたんだろうな





珍しい酒屋で立ち飲みの店。戦前の香り?いや、酒の香りがプンプン(夜だけ)
玄冶店にある橘稲荷神社。思わず「お富さん♪」を口ずさんでしまった





元は川上貞奴のいた置屋。ミシュランで初の三ツ星料亭。食べログで評価3.0だけどね
町名がなくなった後も、「芳町」はしぶとく生きていた





すし屋の店頭。イカの一夜干しだろうか、食べてみたいな





「発句なり 松尾桃青 宿の春」。当時「桃青」と称した芭蕉が、ここ室町で修行を積み、宗匠となった正月に詠んだ句
三越の前、按針通りにも物語があった





我が家は、高さ1mのプラスチック製ですけど、なにか?
ご利益なくても、こするのはなぜだろう





日本橋の傍には、白壁の河岸蔵が立ち並び、美しい水景を呈していたらしい。美しさを取り戻せるのはいつ?





すべての道は、日本橋に通ず
安倍政権誕生。さて、どうする日本銀行

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