東京路地ランキング

文化遺産として残しておきたい路地をランキングしてみました

百年の轍 (2015.1)

2015年の今年、百歳以上の人口が6万人を超えることが確実です。ひとくちに百歳といいますが、たくさんの偶然と幸運と愛情が幾重にも重ならなければ、成し得ない偉業です。生き抜いた。それだけで尊敬されるべきだと思います。

老人というだけで老害扱いする昨今の風潮には辟易しますが、老人というだけで我儘放題する姿を見ると、もっと辟易します。老人こそ静かに美しくなければいけません。そう、東京駅のように。

2014年12月20日に百歳を迎えた東京駅、テレビでも何度か特集が組まれました。しばらくは冷静と情熱の間で揺れていましたが、ついに、気分は東京駅に吸い寄せられてしまいました。

折りしも年末、帰省客と観光客と百歳を祝う人たちで、東京駅は大混雑です。たくさんあるコインロッカーもすべて赤いランプが点っていて、クロークサービス所も長蛇の列。最も驚いたのは、丸の内側改札から出て行く人たちの多いことです。数年前には、サラリーマンしか使うことの、ほとんどなかった丸の内改札が、再開発のおかげで八重洲に負けないほどの賑わいを見せるようになりました。

今回は、点在する駅舎百年の印を撮ることと、行幸通りの皇居側の端から駅舎の遠景を撮ることでした。しかし、東京駅と丸の内仲通りのイルミネーションイベントが重なったため、通行規制区域が設けられ、行幸通りの中央帯には多数のバリケードと警察官がいて、撮影意欲が失せてしまいました。しかたなく、夕景の東京駅を諦めて、これも混雑しているKITTEガーデンからちょっと撮影して、終わりにしました。

東京駅の復元工事にかかった500億円は、東京駅の空中権を売って賄ったそうです。その結果、駅周辺にぼこぼこと高層ビルが建ってしまいました。関係者の間ではすべてが丸く収まったようですが、都民とすれば、東京駅舎が一部しか見えなくなって残念でもあります。いずれ、皇室が空中権を売って、高層ビルの真ん中に皇居が見えるなんてことにならなければいいのですが。

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百周年記念ポスターが駅構内のあちこちに。さすがにプロは魅せる




開業当時からある支柱。ホームの端なのに、次々と見物客が訪れる




支柱の緑が山手線と相性がいい。昔省線と呼ばれていたときは、レンガ色の電車だった。その頃の柱は何色だったっけ




おととしなら柱の傷も残っていようが、百年となるとどうだろう。どうでもいいか。過去を忘れるから今を楽しめるんだし




山手線ホームの上にも百歳の印。こういう何気ないオシャレがそこかしこにある。現代人より遊び心があったようだ




東京駅が日本の鉄道の起点であることを標すゼロキロポスト。すべてのホームの間にあるなんて、今まで気づかなかった




待ち合わせのときに、本を読んでいる人が少なくなった。あと10年もたてば、これが普通の景色になるのだろう




京浜東北に山手線に、え~と、え~と、もっとわかりやすくできないの?




帰省ラッシュで、コインロッカーはどこも空いてない。最近は、手ぶらで遊んでいる間に宿泊するホテルに荷物を届けてくれたり、お土産でいっぱいの荷物を家に運んでくれるサービスがあるそうだ




銀の鈴。かなり年増のはずなのに、箱入り娘になってしまった




浜口元首相が狙撃された東海道新幹線の切符売り場の階段下。瀕死の首相が「これも男子の本懐」と言ったそうだ。今、そういう政治家が見つからない




こちらは丸の内北口改札脇にある、原敬元首相の暗殺現場。私利私欲のまったくない人だった。今、そういう政治家が見つからない




世の中の流れがますます速くなっている。百年どころか、一年前の記憶も遠い彼方へ行ってしまった




鼻をなでると幸せになると言われる仔豚像。羊の鼻じゃダメ?




なぜか八重洲地下に箱根駅伝のPRコーナー。山の神、柏原竜二が実際に履いた靴。まだ汚れがこびりついているレアものだった




光が滝から落ちてきた。LEDによるイルミネーション革命が社会を変えたが、自然の光の崇高さにはかなわない




リアルとヴァーチャルの狭間にも、知らない世界が拡がっているのかもしれない




一目瞭然、幾何学模様のような、きちっとした社会が好きな人もいれば、諸行無常、塞翁が馬のような社会が好きな人もいる




東京駅のように、見栄えが良くて、耐火・耐震に優れたレンガ積みの建物が人気になりそうな気配を感じる




KITTEの吹き抜け天井から降り注ぐ光は、広い室内の空気まで柔らかく変えていた




細胞膜のない生物は存在しない。細胞膜という小部屋の中で細胞は育つ。膜がなければSTAP細胞の問題も起きなかった




四角いものを見ると、なぜか歪めてみたくなる。四角四面はつまらないから




巨大なものに覆いかぶさられても、それを後光に変えてしまうような存在感が、東京駅にはある




横顔も凛々しい東京駅。この安定感は、きっと体幹がしっかりしているからだろう




粘板岩のスレート屋根の黒光りが尋常じゃない。大震災の津波に耐えた被災地からもってきたからなのか、芯の強さを感じる




335mもある駅舎の端から端まで手が抜かれていない。何事も徹底してやり切れば誠意は通じるものだ




東京駅のイルミネーション点灯を待つ人たち。数年前まで、丸の内改札を使うサラリーマン以外の人は少なかったのに。びっくりした




3次元で創るのもすごいけど、2次元画面に3次元を見せるピカソはもっとすごい




原発がなくても都市は不夜城のまま。不夜城を減らせば、電力はもっと余るのに






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  1. 2015/01/06(火) 09:02:02|
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