ロジストの路地街めぐり

路地にうごめく森羅万象に寄り添ってみたい。

されど仲良し、実篤公園 )2014.6)

「君は君、我は我なり、されど仲良し」

大好きな言葉です。自立しているけれども、お互いをリスペクトし合う。ご存知、実篤先生の処世訓です。

「みんなで渡れば怖くない」の言葉に代表される、日本人の特質は、多かれ少なかれ、農耕民族に共通するかもしれません。World Cup 2014での、サムライブルーの戦い方にも現れていますが、個の力を引き出しながら、チームとしての持ち味がうまく出せるときは、総力以上の力を発揮できるけれど、個の力が出過ぎて前のめりになると、チーム力が落ちてしまう。日本に真のスーパースターが生まれれば優勝できるかもしれませんが、日本人の特質を考えると、抜群のチーム力を育てることが優勝への近道なのかもしれません。それとも、両方が揃って初めて、となるかもしれません。

甘え合い、もたれ合い、傷をなめ合うことなく、シンドイけれど、まずは自分の足で立ってみようよ。立てない人には手を差し伸べるのは当たり前だとしても、夫婦も、親子も、労使も、弱者も、国民それぞれが、がんばってみようよ。周りには、生理的に合わない人や、信条的に合わない人がたくさんいます。そういう人とは、敵対せずに遠ざけるにかぎります。実篤先生は、そんなことを言いたいのではないでしょうか。「人」という字も、ふたりが寄り添っている形よりも、縦線が2本寄り添っている形「||」のほうがいいのかもしれません。

今回は、その実篤先生の住まい跡、実篤公園に行ってきました。きっかけは、朝日新聞の記事です。黄金色に光る「ヒカリモ」が写真付で紹介されていました。「神秘の輝き」とあります。期待に胸膨らませて、といったところです。

園に入ると、「ヒカリモ」の看板があちこちにあって、迷うことなく、余計に期待が膨らみながら現場に到着。菖蒲園に板敷きの通路が渡してあり、「ここから見えます」みたいな案内文が貼られています。懇切丁寧このうえなしです。でも、拝観した一声は、「なにこれ、光ってない」でした。曇り空だったので、その後太陽がでたところで、小走りに再び現場へ。でも、やっぱり光っていません。西向きなので、西日が当たれば光るかも。でもそれまで待てませんから、一応、ドス茶色の汚物溜まりみたいなモノをパチリ。それにしても遠い。望遠300mmでも小さい。近寄れないのが残念。新聞には見ごろと紹介されていたショウブも、一輪だけ。残念な結果に終わりました。

そこで、実篤公園から自転車で10分ほどの、蘆花公園にも立ち寄りました。実篤公園の数倍もある、巨大な公園です。トルストイに心酔して、雑木林をこよなく愛した蘆花が好みそうな、「武蔵野」の面影がありました。「青葉の頃其林中に入りて見よ。葉々日を帯びて、緑玉、碧玉、頭上に蓋を綴れば、吾面も青く、もし仮睡(うたたね)せば夢又緑ならむ」(蘆花の文そのまま引用)。素直な性格とまなざしを羨ましく思います。大好きなあじさい「アナベル」が群生している様子にも出会えて、元気をもらいました。

今回は、武者小路実篤と徳富蘆花という2大文人の居宅跡の散策となりました。いずれも、たいへん広大な敷地でした。最近の小説家は、小説を書くだけでは、豊かな生活をおくることができないどころか、生活に困窮し、本を書く前に、印税の前払いを頼み込んでくる人がたくさんいます。モノ書きしかり、絵描きしかり、文化人が食べられない時代というのは、豊かな時代なんだろうか、幸せな時代なんだろうかと、考えさせられてしまいました。

rojist








実篤先生の絵。お互い、違いを探したらキリがない。もういいかげんに、仲良くしようよ




実篤公園。地下茎は敷地の境界を気軽に越えて、隣家にヒョイと顔をだす。あんた誰って?そんなの関係ねえ




かぐや姫の物語。竹の生命力にあやかったのだろうか?今日はタケノコご飯にしよう




右下の茶色っぽいのが、「ヒカリモ」。特別天然記念物って、言われてもなあ。知らなきゃ廃液溜まり?




菖蒲園で、唯一咲いていた。同じ花にも、勢いのある花もあれば、元気のない花もある。どっちにも命はある




あじさいは、酸性土壌だと赤、アルカリ性土壌だと紫。中性は青。あなたの身体は何色?




この世の中、歪んでいないと誰が断言できますか?




人生、辛いことばかりという人がいる。でも、とりあえず、辛いは面白いということにしておこうよ。今日は




世界中、すべてがおぼろげに見える。視界不良。そういうときこそ、心の眼で観てみよう




クモの糸にピントを合わせるのは、針の穴に糸を通すより難しい。このクモあまり几帳面な性格ではないとみた




水鳥はいつも鏡をみている。でも悲しいかな、死ぬまで一張羅。オシャレができない。人間であることに感謝




「美しい花」と思えるかどうかが問題だ。富士フィルムのCMにあった。「美しい人はより美しく、そうでない人は、それなりに・・・」。それでいい




顔色が悪いから、ちょっとほほ紅をさしてみたらって、あなたが言ったから。どう、変わった?




女性ホルモンと似た効果があると、人気のザクロ。子宮に似ていなくもない。形が似れば効果も似るは、理にかなっているかも




「転がる石に苔はえず」。活動的な人は常に新鮮の意味もあるが、落ち着きのない人は能力が身につかないの意味もある。結局はあなた次第ということ




「遠近に 滝の音聞く 若葉かな」(蕪村)。滝行人気が衰えない。静寂より騒音の中にこそ無の境地があるのを知っているから




日本は成長に向かっているのか、それともカオスに向かっているのか。それは日本人自身が決めることになる




実篤の言葉に共通していること。「あるがままを認めて動じない」。それができない年寄りのなんて多いこと




蘆花公園にて。トルストイに心酔した徳富蘆花が1907年に移り住んだ旧家。死ぬまで雑木林を愛した




蘆花邸から外をのぞむ。脱法ハーブを吸わなくても、頭が壊れそう。こんな環境で文章を書けるのは、違う意味ですごい!




枝だけの襖絵。単純なモチーフでも、10号だと様にならないが、200号だと様になる絵がある。だから面白い




おしゃれな透かし障子戸。どこに使う?今の都会、いかに見せるかより、いかに見せないかに神経を使っている。プライバシーとは何?




蘆花もスケッチを好む。文字の得意な左脳人間、絵の得意な右脳人間という偏見は、そろそろ払拭されるべき




蘆花公園にも竹林。「珍竹林」ではない。見事な竹林。ざわわ、ざざ~、ざわわ、ざざ~。潮騒の音が聞こえてきた




アジサイは「おたふく」がいい。肉厚でぷっくりして、健康そう。誰が名づけたのか、言いえて妙




もうひとつ、好きなあじさい。白い貴婦人とも呼ばれる「アナベル」。だれ?後ろに紛れ込んでるのは。丸いからって、違うでしょ




鳥対策で張ったばかりの網に、さっそく鳥が激突していた。それまで、ああでもない、こうでもないと言い合っていたボランティアのみなさんの笑顔がこぼれた




ヤグルマギク。雑草育ちでもこれだけ目立つことができる。そんな生き方、働き方、育て方って、かっこいいと思う




野原にかわいい花が咲いていると寝転びたくなる。幸せな気分って、一生懸命探さなくても、どこにでもありそうだ


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