東京路地ランキング

文化遺産として残しておきたい路地をランキングしてみました

討ち入り凱旋ロードは、いま (2013.12)

12月14日は、赤穂や東京は言うに及ばず、日本列島各地で、赤穂浪士を偲ぶ催しが行われます。310年を過ぎた今でも浪士たちの人気は衰えを知りません。

なぜこれほど人気があるのでしょう。よく言われるのは、江戸庶民の判官びいきの気質のせい。今風に言えば、半沢直樹の倍返しに通じるものがあるのかもしれません。それも、47倍返し。ただ、判官びいきといっても、すべての弱者に同情するといった気質ではなくて、カッコいいのに敗者になってしまった人に対する同情に近い感情です。あるいは、権力に対して反抗できない時代にあって、死を賭して権力にあがらった行動に対する喝采なのかもしれません。あるいは、武士道における忠義が地に落ちた時代にあって、かたき討ちという違法を冒しても忠義を全うした行動に対する喝采なのかもしれません。大石内蔵助の辞世の句、「あら楽し 思いは晴るる 身は捨つる 浮世の月に かかる雲なし」に、その気持ちが素直に現れています。

しかし、ここで少し違った角度からこの事件を考えてみると、また違った面も浮かび上がってきます。例えば、討ち入りに参加しなかった80%以上の浪士たちの人生です。参加しなかった理由はいろいろあるでしょう。怖いから、意味がないから、養わなければならない家族がいたから、などなど。そういった浪士たちの多くが、幕末まで、そしてときにその子孫まで、周囲から厳しい批判の眼にさらされてきたことです。自害してしまった人までいたそうです。討ち入りに参加した浪士たちも、ここまで大騒ぎされるとは思ってもみなかったでしょう。

自分の行動が自分の思いとは違った方向に影響を及ぼしてしまうことはよくあります。浅野内匠頭もそうです。私怨に心を乱したために、多くの身内の人生を狂わせてしまいました。戦前戦中の施政者たちもそうです。国のために死ぬことが美徳の時代でした。そしていま、隣国との関係がぎくしゃくしています。国内でも秘密保護法が公布されました。国は国民を守るためにあるのか、国民は国を守るためにあるのか。それともほかに解があるのか、じっくり考えてみるのもいいでしょう。

討ち入り後、浪士たちは、両国の吉良邸跡から高輪の泉岳寺まで、12キロを歩いて凱旋しました。浪士たちは、途中何を見ながら、何を思いながら歩いたのでしょうか。そこで、この日、この凱旋ロードを辿りながら撮り歩くことにしました。といっても、東銀座から泉岳寺までは地下鉄で楽をさせてもらいましたが。このルートは、過去数え切れない人たちが歩き、そして本やブログに紹介してきました。似たようなカットであれば、載せる意味もありませんから、ちょっと視点を変えたり、途中寄り道をしながら楽しいアルバムつくりをめざしました。

泉岳寺では、若くして殉じた浪士たちのお墓にお参りしました。線香に煙るお墓を見ながら、自分は美しい命の燃やし方ができているだろうか、考えてしまいました。

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好々爺に見える吉良さん。年寄りは、自分じゃ人の役に立っていると思っても、そうじゃない。長生きしてもいいから、もっと謙虚に、もっと感謝を。私も含めて




吉良邸跡は、今日も超満員。もっと広くしとけばよかったのに
切腹させられた浅野さんや浪士たち、切り殺された吉良さん、どっちが人生を全うできた?どっちもできてない。運命のせいにもできない。平々凡々で満足しよう




討ち入り後、回向院に冷たくあしらわれた浪士たち。その回向院は今も隆々としている。世の中情に棹させば流されるってこと




2013年の犬の漢字名ランキング。オスは空、小太郎、福、メスは小梅、姫、花。好きにしたら
お墓参りにも作法があるらしい。過不足のない作法は気持ちがいいけれど、作法の押し付け、作法のための作法は、それこそが不作法




落ちるとすぐに掃かれてしまうから、落ちたくない気持ちもわかる。応援してあげるよ。頑張れるだけ頑張りなさい




日ごろ世話になっている俳諧仲間の基角(芭蕉の弟子)に詠んだ大高源吾の句、「日の恩や 忽ちくだく 厚氷」。本懐を遂げた源吾の男気が伝わってくる
耳がないとバケットにならないけど、耳があるとサンドイッチにならない。どっちにしても、耳好きってけっこう多い




一年中楽しめる柑橘類は、バナナと並んでカジュアルフルーツの横綱だと思う。道行く人にいい香りも運んでくれる。ただひとつ、落ちる前に獲ってほしい




有名じゃないけど、いなくちゃ困る人って、たくさんいる。それなら、なれそうな気がしない?有名になるためにムリしなくていいし
堀部安兵衛の住居跡は、この旗だけ。乞われて浅野家臣になってわずか5年で討ち入り。いまどきの若者なら転職してるね




訪問入浴って介護する方はすごい重労働。これでは従事者が増えないよ。軽くて折りたたみタイプがあればいいのに。子供の頃の行水みたいでいいかもよ




大きなコッペパンでランチ。お茶とコーヒーもあるし、不満はない。あっ、ランチョンマットに使う袋が風で飛んだ。見てないで早く取りに行きなよ




新大橋。シンプルといえばシンプルだけど、どこか味気がない
昔の新大橋がこれ。ゴッホが模写したほど有名な「大はしあたけの夕立」の絵。どうせ造るなら、何百年たっても好かれる橋にしてほしい




「蓑虫の 声を聞きに来よ 草の庵」。芭蕉庵跡。浪士たちがこの前を通ったのは、芭蕉が奥の細道の旅に出た8年後だった




芭蕉庵の近くにある萬年橋。人気ドラマ「男女七人夏物語」のロケ地だった。小ぶりだけどいい感じのメカ味だしてる




ちょっと清澄庭園に寄り道。♪かもめが飛んだ♪ 肩甲骨がやわらかいのでびっくり。肩こりもしないんだろうな。うらやましい




カモが枝に止まっている、ふうな構図。誰も動かず、ずっと、ただ水の動きに身をまかせている。力入れると疲れるから?




千手観音みたいな枝ぶりの松。こんなに手があっても、正確に使いこなす脳に自信がない
下町なのに、山の手っぽい店。そのせいかお客がいない。場にふさわしい雰囲気って必要なんだ




憂いを含んで、妙にセクシーなキリスト像。こんな目で説かれたら、参っちゃう人もいるかもね



 
永代橋のふもと近く、浪士たちが甘酒粥をご馳走になった乳熊味噌屋の跡。私も甘酒をご馳走になった
筋骨たくましい男性的な姿と評される永代橋。浪士たちが渡った当時は、もちろん鉄橋ではないし、現在より150m上流にあった。富士の絶景ポイントだった




旧築地外国人居留地に立つ、コリント洋式のカトリック築地教会。全部で13のキリスト会派が教会を造ったという。ハコモノが大事なんだ?




聖路加病院の裏手、この辺りに、昔牧場があって、そこの長男が、なんと芥川龍之介。人生って先が読めないからこそ、不安だけど楽しい驚きもある




聖路加病院とその周り、9千坪が浅野家の上屋敷だった。その前を通った浪士一行、きっと涙にうち震えていたと思う
浅野家取り潰しの跡に、中津藩が来て、そこで解体新書も慶応義塾もできた。時代はいつも世の中を翻弄する




「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」。学問に貴賎の違いがあってはならないけれど、いまだに機会平等にならない。ほかはいい、学問だけは平等にして




浅野家上屋敷前で涙した浪士たちは、築地本願寺の前を無言で通り過ぎたのだろうか




脳は見えない部分を補って見るのが得意だけれど、人の心を見るのは不得意かもしれない




こう見ると、江戸時代、圧倒的に人気の名前は「右衛門」「左衛門」だった。今風の名前より、よっぽどわかりやすい
討ち入りの服装、実際にはバラバラだったらしい。そりゃそうでしょ。人生、最後くらいKYでもかまわない




浪士ゆかりの地を訪れる人は引きも切らない。ミーハーでもいい、足しげく会いにいってやってほしい




死んだら、仏前にラベンダーのアロマ線香やアロマキャンドルなんか供えてほしい。オシャレだと思うけど、ムリかな。誰かやって!テラピー効果で生き返ったりして




浪士たちの7割が10~30代の若者だった。今の時代に生まれていたら、こうして手を繋いで年の瀬を楽しんでいたかもしれない。合掌


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