ロジストの路地街めぐり

路地にうごめく森羅万象に寄り添ってみたい。

サーミの世界 (2014.11)

「THE世界遺産」というテレビ番組(TBS)で、今月初め、サーミ人の暮らしを放送していました。

スカンディナビア半島の最北部、北緯66度33分の北極線より北、ラップランドという地域があります。スウェーデン・ノルウェー・フィンランド・ロシアの4ヶ国にまたがっています。そこに住むサーミ人の人口は約9千人、サーミ語のほかに、これら4ヶ国語を話す人が多いといいます。

スペイン・フランス国境のバスク人やトルコ・イラク国境のクルド人のように、政治的な国境線が、ひとつの人種の群れを分断し引き裂いているケースが多々あります。そういう地域には、決まって紛争があります。現在紛争中のウクライナでは、ひとつの国であっても、国の東西で、異なる言語・宗教・人種の人々が住んでいるため、争点があるたびに国が二分されてしまいます。

しかし、4ヶ国にまたがるサーミ人の居住地域では表立った紛争がありません。それどころか、彼らの住む地域は、世界遺産に登録されています。今も氷河から流れ出る豊富な水が美しい風景と生態系を守っていて、サーミ人は世界で一番美しい暮らしをしている民族といわれているくらいです。立教大学の葛野教授によれば、ワタスゲの白い帽子が風に揺れる、白夜の湿原が幻想的で美しく、このスゲを夏に刈り取って乾燥し、長すぎる冬を、少しでも暖かくすごすため、毛皮靴に詰めて使うそうです。

その平和な暮らしを脅かしたのが、チェルノブイリの原発事故でした。極寒の地に暮らす彼らにとっては、貴重な食料である、トナカイやキノコ類が放射能で汚染されてしまったからです。今では伝統的な遊牧の暮らしが難しくなってきているそうです。日本もひとごとではありません。人間の所業はしょせん自然の前には無力であることを、もっと肝に銘ずるべきではないでしょうか。

このサーミ人の暮らしぶりが、新宿伊勢丹のウィンドーに紹介されています。ウィンドーの中だけでなく壁面までを使ったデコレーションは目を見張ります。カメラを向けている人たちもたくさんいます。

ウィンドーを商品PRの場所に使うデパートが多いなかで、社会に向けたメッセージツールとして活用するところに、伊勢丹の精神性の高さを垣間見れて、いい気持ちになれました

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伊勢丹は三越と違った意味で、少しハードルが高い。オシャレに自信がない女性はノー・サンキューだよって。もちろん無自覚な女性もたくさんいる




ラップランドではトナカイのほうが人間の2倍くらい多い。だから交通事故死するのは人間よりトナカイのほうが多い




エスキモーの顔は白くない。理由はともかく、雪の中で目立つからいい




大西洋クロマグロの漁獲枠が来年から増える一方、日本の漁場の太平洋クロマグロは来年から規制が強まる。お先マッグロ




零下数十度だと、ユニクロのあったか下着も役に立たないのだろうか




一年のほとんど、色のない時間を過ごすサーミの人たち。だから、その分赤い服を好むのだろう




うさぎにしても、犬猫にしても、野良もいればペットもいる。ほんとうは、どっちが幸せなんだろう




昔、知り合いに「フォフォフォ」と笑う男がいた。ホホホもヘヘヘも嫌だけど、フォフォフォはもっと嫌だった




日本人が「白」と一言でいう色も、エスキモーにとっては、数十の違いがあるらしい。白い世界ではその微妙な違いが大切なんだろう




赤いキツネといえば、あのカップ麺しか思い出せない。普段生活するには、それで十分だろう




最近首凝りが激しくて、可動域が狭くなっている。横を向くにも体を回す。なんとも不便なことだ。フクロウがうらやましい




新宿がトナカイだらけになっている。怖がる子供もいれば、触りにくる子供もいる。子育ての仕方でずいぶん違ってくると思う




そういえば伊勢丹の紙袋のデザインが変わったあと、何も買っていないことに気がついた。紙袋が欲しくて買うわけじゃないから、どうでもいいけど




たくさんの人に撮ってもらるなんて。ウインドウデザイナーにとっては、文化勲章よりも価値のある勲章に違いない




今日もまた、中国人団体様の爆買いが見られた。新宿を練り歩く世界最大民族は、サーミ人の生活にはまったく興味を示さなかった

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  1. 2014/11/26(水) 09:38:22|
  2. 新宿区
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it's a small world イッツ・ア・スモールワールド (2014.11)

円安が続いているせいか、日本を訪れる外国人旅行者の数が急増しています。それにつれて、外国人が日本の何に興味をもっているのかをインタビューしたり、彼らの行動を追いかけるテレビ番組も人気です。そのうちの一人、インタビューをされた若者が、盆栽の修行をしているという話をしていて興味を持ちました。それまで、盆栽といえば、年寄り臭い趣味と思っていたのに・・・です。

そこで盆栽の現状について少し調べてみました。欧米では20年くらい前から、海外で注目を浴びるようになっているそうです。BONSAIという言葉も、既に国際語として定着しています。アメリカには日本よりもっと大きな盆栽愛好者の協会があり、最近は中国の成金が数千万円もする盆栽を買いあさっています。中国の例は、愛好より投資に重きが置かれているような感じがしないではありませんが。その昔、日本の陶磁器や浮世絵の多くが、海外に出て行ってしまった過去がありますが、数百年かけて育てた盆栽も、盆栽だけに、いずれ根こそぎ海外に出て行ってしまうのではないかと、不安にかられてしまいます。

もっと盆栽を身近に感じてみようということで、日本で一番有名な盆栽業者、春花園さんに伺いました。都営新宿線の瑞江駅から2キロくらいでしょうか、20分くらい歩きました。住宅地の真ん中、800坪の敷地に2000鉢ほどの盆栽や盆器を展示してあります。

「BONSAI美術館」の名前が示すように、いつもは外国人や団体さんで賑わっているのですが、ちょうどその日は混雑していなくてラッキーでした。おかげで職人さんにお茶をご馳走になりながら、いろいろお話を伺うことができました。

狭い通路には、たくさんの盆栽の鉢がひしめいています。それも、数千万円もするものや、なかには1億円クラスの芸術品がいくつも無造作に置かれています。ぶつかって倒したらたいへんなことになるので、気をつけながら撮り歩きました。盆栽ですから、背の高いものはありませんが、その幹の太さと迫力には、ただただ圧倒されてしまい、言葉がでません。これほど驚嘆するミニチュアは、ほかにないでしょう。

職人さんいわく、「中国人が多くなってきたな。大きな鉢を買って行くのは、みんな中国人だよ」「最近は、盆栽を育てていた親が亡くなって、子供の代になると、興味がないので、売りに来る人がたくさんいる。それが1年もほっておいて、それから持ってきても、後の祭りだよ。ほんと、もったいない」「弟子入り志願する外国人が増えているのはいいけど、なかには、すべての費用を持つから、3ヶ月だけ弟子入りさせてくれなんていうこともある。そういう人は、言葉もわからないまま帰国してしまう。この世界、水撒き3年というくらいだから、6年くらいは辛抱して勉強しないとモノにはならないよ」。

館長さんは言います。「絵や彫刻はできたらそこで終わるけど、盆栽は生きてどんどん変化していく魅力がある」。でも、冷静に考えれば、盆栽をビジネスとして捉えると、非常にリスキーではないでしょうか。樹齢の古い銘木を高価で仕入れて、10年以上に渡って魂を込めて育てても、それが売れる保証はありませんし、育てている途中で枯れてしまうこともあります。そういう意味では、競走馬のビジネスと似ているかもしれません。

盆栽は四季折々の植物の美しい表現を見せてくれるとともに、修羅場に生きる命の尊厳を私に教えてくれました。肉を切らせて骨を断つ究極の美。投資の対象になってほしくない、癒されればいいと思います。

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樹高60センチの盆栽なのに、古木の大木としか見えないところが盆栽の極み




そそり立つ老木に元気をもらった。萎れていられない、枯れていられない




あの細い松の葉の中は先端まで管が通っている。それが詰まるとすぐ赤く変色して枯れてしまう。生きてるって、そういうこと




冬のコタツはいけない。根がはえたように動きたくなくなる。足も使わないと根に変わる




「歳寒の松柏」という言葉がある。他の草花が枯れても、松は青々として元気な様をいう。不老長寿の象徴とは、言いえて妙




「お~~い」




裸で勝負している、この強さはどこから生まれたのだろう




盆栽育ちでも、天を突くような男になれる




園芸店で苗を買ってきて、そのまま鉢に植えるのは鉢植え。同じ苗でも余分な枝を切って針金で枝の形を整えれば盆栽になる




色を重ねると明度が落ちる。光を重ねると明度が上がる。色に光を重ねるとどうなる?




肌荒れの季節到来!乾燥で角質が壊れて隙間ができる。水分はそこから逃げていく。乾燥してから水分を補給するより、乾燥させないにこしたことはない




盆栽職人によれば、「水遣り3年」らしい。なにごとも、3年経たないと修行の成果は見えてこない




掛けられた水を、一滴も残すまいと、必死になって、顔を真っ赤にして、吸い込んでいる様を見るのは、なんとも愉快だ




光の玉が幹ばかりか、松葉のひとつひとつまで舐め回しているようだ




真っ直ぐに伸びたいのに、そうさせてもらえないのが人生だ。どうせなら、人があきれるほど、曲がりくねってやれ




何かが動いたような気がして振り向いた。そんなところで何してんだい




私の血管もこんなに石灰化してはいないだろうか。そうだ、医者に行ってみよう




盆栽はどれもが苔むしているので、やけに新しさが目立つ石像




白い木肌は幹を引き裂いて造るらしい。盆栽職人はサディストじゃなければ勤まらない




今年の冬こそはクリームをちゃんと塗ろう




頭を押さえられたまま、何百年もの間、根に栄養を溜め込んだ姿は、神々しい




日焼けやひび割れが勲章なんて・・・・。ただ手入れが行き届いていないだけじゃないの?




この色この形、この膨らみ、これだけで十分に宇宙だと思う




あまりにも古くて、細胞がミルフィーユ状態になっている




自由奔放に伸びる枝は見ていて羨ましい。でも自由に憧れる人は、秩序があっての自由であることを忘れてはいけない




盆栽でも季節を感じることができる。どんなにからだを痛めつけられても、季節を忘れない、その根性と感性に拍手を送りたい




重くて硬い広葉樹に対して、針葉樹は軽くて柔らかい。イメージや先入観と違うものって、たくさんあるのかもしれない




盆栽みたいなスモールワールドでも、一所懸命やっていれば生きがいだって見つかると思う




象の足のような根にびっくり。どんな地震がきても倒れそうもない




盆栽の価値がどうやって決まるのかわからない。これが1億円。そう言われればそう見えるから不思議だ




どんな高価な盆栽でも、エアコンの効いた室内に置かれると枯れてしまう。甘やかされて育つ生き物はいないということ




盆栽果実はかわいそうだ。果実がなければ盆栽にならないのに、果実より枝ぶりに価値があるのは理屈に合わない




ずっとしがみついていれば、そのまま腐るか、落ちるしかない。自ら一歩を踏み出してみよう




「盆栽」が「BONSAI」に替わりつつある


  1. 2014/11/18(火) 10:07:45|
  2. 江戸川区
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住みたい街No.1のハロウィン (2014.11)

今年は、初めてハロウィン消費がバレンタイン消費を超えたとか。たしかにハロウィン・イベントをする自治体や商店街が増えてきています。その実、期間の違いがあったり、受益者たる企業や商店が重複していたりで、比べることにたいした意味はありません。とにかくイベントを盛り上げて商売に結びつけようとする、おとなの事情がありありです。

せっかくの機会ですから、ハロウィンについてウィキペディア情報を少し。
「古代ヨーロッパのケルト人の伝承によると、10月31日は死後の世界と現世との境界が薄れる日とされ、日本のお盆みたいにご先祖様の霊が子孫に会いにやって来ます。ところが一緒に悪霊たちもたくさんやって来ちゃうので、人々は仮装して自分も悪霊になった振りをしてやり過ごしたのが始まりです。その日、子どもたちは、”trick or treat”(お菓子をくれないといたずらするぞ)と叫びながら近所の家々を訪ねます」

ただ「コスプレしてバカ騒ぎできるイベント」ではないようです。実際に、欧米では、コスプレでなく、アクセサリーを身に付けるくらいですし、子どものささやかなイベントくらいの位置づけです。日本型は元来のハロウィンとは違って、ジャパウィン?でしょうか。ちょっとムリがあるかな。

そして、吉祥寺にもハロウィンがやってきました。ほかの街のように、休日や夜間に若者中心に大騒ぎするということはなく、平日の昼間、それも子ども中心のイベントですから、たいしたニュースヴァリューもありません。それでなくても、年中ごったがえしている街ですから、これくらい地味なほうがちょうどいいのかもしれません。それなりに楽しいひとときでした。

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年々高まりを見せる吉祥寺のハロウィンフィーバー。今年はどんな、かな




キャンペン・割引き・ポイント2倍・タイムセール・詰め放題・・・。年中行事になった安売り。それでも群がってしまう消費者心理って、なんだろう




長いまつ毛が美しいという文化圏が多いから、ツケマやエクステが流行る。でも、オシャレはいつでも素に戻れるくらいが丁度いい




ハロウィンが終わると、本格的に秋がやってくる。美しい人はより美しく、そうでない人もそれなりに見える季節は、誰もをハッピーにさせる




ハロウィンで盛り上がる人もいれば、ゲームセンターで盛り上がる人もいる。ストレス発散の方法はいくらでもありそうだ




蝶のように舞っていた女子。身体は静止しているときより、動いているときのほうが美しいと思う




街がハロウィンモードに入り、オレンジ色に染まってきた




最近増えてきたのがミニかぼちゃ。小さいのに糖度が高くてビタミンも豊富。日本人のアイデアと開発力はすごい!




なぜ豚にかぼちゃ?ずっと眺めていたら、豚肉とかぼちゃのオイスターソース炒めがひらめいた




店員さんもムード盛り上げに一役。「柿おいしいよ」「りんごも買って」。そういえば、最近のフルーツ、糖度が高くなってきたような気がする




そろそろ本番だから、ヤクルト飲んで元気つけなきゃ




パレードが始まるのを待ちきれずに、落ち着かない子どもたち




「ボクが代わりに掃除してあげようか」




子どもの表現力は、限りない可能性を秘めている。ずっと秘めたままではもったいない。もったいぶらずに、どんどん出そう




周りがうるさくなってきて、目が覚めちゃった。でも、まだ頭が眠っている




パレードを先導するボンゴ隊がスタートした。窓ガラスを響かせるほどの、すごい迫力。否が応でも高揚感をかき立てる




音楽や演劇は、演者が楽しまないと、観客は楽しめない。教育も同じ。先生はサラリーマンである前に、子どもの前では優れた演者であってほしい




パレードやお祭など、ハレの日は、尖った格好のほうが輝いている




パレードは母親の出番でもある。たくさんの人に注目され、写真を撮られて、子どもよりうれしそう




昼下がりの吉祥寺駅前。遅めのランチをほお張る人もいる。ベンチのある道路は、人に優しい街の条件だと思う




コスプレに抵抗のない子どもたち、大人になって、どんなコスプレをするのか楽しみ。「コスプレ大国」も悪くない




武蔵野のダンスゆるキャラも踊り始めた。同じアホなら踊らにゃソンソン




女子たちもそれなりにがんばってるけど、股開きは勘弁してくれよ




パレードの中休み。太鼓の魅力にとりつかれた子どもがバチを持つ。やってみたらいいよ。やりたいときが始めどきだから




もらったクーポン券でお買い物。くだもの好きもいれば、




ケーキ好きもいる。おとな女子と同じなんだ




イベントのあるなしに関係なく、TVでおなじみこの道は、年中行列が絶えない




ハモニカ横丁の名物たい焼き。餡の自然な甘さが病みつきになる。そういえば、おざさの名物最中の餡も自然な甘さがある。写真の世界も、「自然体」がもっと評価されてもいいと思う


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  1. 2014/11/07(金) 08:44:06|
  2. 都下、その他
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東京生まれ東京育ちなのに、知らない東京ばかり。ヒマだし、カメラ買ったし、ボチボチぶらぶら散歩してみようかな。気が向いたときに。

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