東京路地ランキング

文化遺産として残しておきたい路地をランキングしてみました

天国に一番近い街、巣鴨(2013.3)

「おばあちゃんの原宿」とはよく言ったものです。竹下通りならぬ、地蔵通りは、この日もまたお祭のような賑わいです。人は年を重ねると、なぜ巣鴨に向かうのでしょうか。巣鴨のどこにそんな吸引力があるのでしょう。

それを確かめたいと、いつもよりゆったり歩いてみます。まず、目につくのは、ババ服専門店の多さです。婦人衣料・小物のお店が全体のおよそ2割を占めます。ハンガーが重なり合って、床から天井まで所狭しと並んでいるさまは、まるでドンキです。有名な赤パンツの店を除けば、どの店も似たり寄ったりの品揃えに見えるのに、共倒れもせずにがんばっているのが不思議です。また、ほかの街と比べると、和菓子・佃煮・漢方薬のお店も多いようです。さすがに、おばあちゃん御用達のお店は強い。よく似た商品でも、巣鴨で買ったというブランド価値は、想像以上に大きいのかもしれません。そのせいか、通りは、独特の空気感に包まれています。

これだけ大きなシニアマーケットがあれば、企業も力が入ります。地下鉄・巣鴨駅や西友巣鴨店のエスカレータは、お年寄りが転倒しないように、びっくりするくらい遅いのです。また、巣鴨信金は、振り込めサギの被害を防止するため、顔写真と合言葉が一致しないと、預金を引き出せない口座を商品化したり、ATMの手数料を年中無料にしたり、店頭で住民票や印鑑証明を自動交付できたり、年金を無料で宅配してくれたり、かゆいところに手が届くサービスをしているそうです。駅前のマクドナルドは、飲物サイズ表記は大・中・小ですし、レジの前にはバッグを置いて、財布を出しやすいようにカウンターがあります。なにしろ、お年寄りは神様なのですから。それにしても、想定しているお客は、おじいちゃんではなく、おばあちゃんです。寂しいのは、巣鴨が「おばあちゃんの原宿」なのに対して、「おじいちゃんのOO」、がないことです。世のおじいちゃんたちよ、もっと街に出よう!

この日、東京では早くも桜が満開となりました。統計上、二番目に早いそうです。ということで、巣鴨を後にして、染井霊園経由、ソメイヨシノ誕生の地、駒込をめざしました。せっかくだから、しだれ桜も見ようと、六義園まで足を伸ばしました。この日からライトアップということで、すごい行列でした。でも、正直、行かなくてもよかったかな、という感想です。

日本人の常識では、「花」といえば桜です。桜を鑑賞するから「花見」なので、梅でもないし、木蓮でもありません。桜はそれだけ特別な存在です。なぜ日本人は、桜に特別な感情を持つのでしょうか。私が納得できる理由が二つあります。一つは、短い命の散り際の美しさに対して、日本人のDNAが反応すること。もう一つは、人をウキウキさせる物質を桜花が放出することです。科学的に根拠のあることかどうかはわかりませんが、実際に、花見をしている人たちを見ていると、説得力があります。

最後になりますが、「おばあちゃんの原宿」訪問記念として、友達が送ってくれた川柳を紹介します。思い切り笑ってあげてください。

「日帰りで 行ってみたいな 天国へ」
「起きたけど 寝るまでとくに 用もなし」
「女子会と 言って出かける デイケアー」
「延命は 不要と書いて 医者通い」
「できました 老人会の 青年部」

rojist





辻説法している托鉢僧を見かけなくなった。お寺の門前には「托鉢僧お断り」の貼り紙も。歩く賽銭箱と揶揄されないようにしてね



旧中山道沿いにある地蔵尊。ジャイアント馬場より大きいのに、まだよだれかけしてる。恥ずかしいよ



不便な江戸時代の旅は手ぶらに近いくらい身軽だった。なぜ?もう一度「東海道中膝栗毛」を読んでみよう
神仏は、毎日普段着でお参りしてくれると喜ぶんだよね



ケロヨンおひさしぶり。やっぱり巣鴨は野外博物館や~



駅前太陽光発電所だって。いいね、これ
地下鉄巣鴨駅のエスカレータ。お年寄りが転ばないように、ゆっくり動いている



巣鴨のゆるキャラ「すがもん」のおしり、おもちろいよ



おばあちゃんの原宿は今日も元気で~す
お年寄りの好物は、意外にも堅焼きせんべいなんだって



巣鴨らしいといえばそうなんだけど・・・
こっちも巣鴨らしい。歳とるとガニ股歩きの人が増える。かっこ悪いよ。膝周りの筋肉を鍛えてね



なぜだかよくわからない、巣鴨名物の塩大福。商店街には塩分多めの食品が並ぶ。気ぃつけや
テレビクルーを前に舌好調の露天のおじさん



毎日毎日、水をかけられて、擦られて、肌がボロボロの観音さま。以前はタワシだったそうだ



お年寄りに優しい街だから、あちこちに常備されているAED



心配ごとがあると、お参りにも自然と力が入る



これぞ「ガマ口」。シャレと実用は相容れない見本だね
有名な赤パンツの店。服まで赤く染まっている



口あけて 日向ぼっこの ざくろかな



巣鴨の母のほかにもあるある、新宿の母、池袋の母、神田の母、吉祥寺の母・・・。母は強し!
狛犬ならぬ狛猿。庚申信仰の申をもじってのことらしい。そういえば「見ザル言わザル聞かザル」ももじり。猿はいじられやすい



都電、庚申塚駅にもあった、エキナカ。こちらは切符がなくても入れる
催眠商法とわかっちゃいるけどやめられない。騙す人生も、騙される人生も、御免こうむりたい



金物屋の脇道にある有形文化財みたいな万力
寂しげな巣鴨の青物市場。場外市場に野菜・果物中心のヘルシー食堂をたくさん作ればいいのに



警備員のおじさん、優しいなあ。なかなかできるものじゃない



千葉周作に遭いに本妙寺に
ついでに遠山の金さんにも、ごあいさつ



モノクロの世界でも桜色が目に浮かぶ



桜が咲く時期は、いつもより明るい染井霊園



白い桜花は背景の幹に映える



花弁密度が高くて元気そうな幹。さぞ血管(導管)が丈夫なのだろう



一流霊園の守り猫には一流の自覚があるのかもしれない
墓苑もカネ次第。墓石一つの墓地もあれば、塀で囲まれた大邸宅のような墓地もある



カラスにとって、墓石は最高の食卓テーブル



桜並木では誰もが上を向いて歩こう状態になっている



これぞ花道



北島康介や寺川綾を生んだスイミングクラブ。ここでは体罰はないのかな
天の道を裂く



ちびっこ暴走族



気球爆発事故を悼む。人生どこで何があるかわからないから今日を精一杯生きてみよう



一輪車や竹馬は身体のバランス力を高めるばかりでなく、脳の発達を促進するという
学食レシピ本が大ヒットした女子栄養大学



季節の花の分かれ目に立つ観音さま



六義園。控えめな桜吹雪。ぱっとやってくれ、ぱっと



写ボーイは邪魔になるけど、写ガールは絵になる。グスン

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  1. 2013/03/25(月) 23:05:05|
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サクラサク。井の頭公園(2013年3月)

せっかちな桜を冷やかしに、近所の井の頭公園に立ち寄ってみました。行ってみてビックリ。平日なのにたいへんな人出です。桜のほうは、木によって、三分から八分咲きくらいですが、なにしろ桜の木が多いので、ちょっと離れてみると、桜花爛漫です。それを見る人、人、人、誰もが笑顔なんです。実に柔らかい顔つきをしています。そういう人たちを見ていると、私も笑顔になります。

庶民が花を愛でながら飲んだり食べたりするのは日本人だけのようです。バラやチューリップを囲んでパーティをしている外国なんてありませんから。日本人が花見をするのは、花の精霊から元気のエネルギーをもらうためといわれていますが、なるほど、エネルギーをもらいすぎると、どんちゃん騒ぎになってしまうのですね。せめて、花に酔う前に、酒に酔わないようにしましょう。

今回は、残念ながら桜の花の写真はほとんどありません。今週末には満開になるでしょうから、ソメイヨシノのふるさとを訪ねてきます。
rojst



唐辛子は食欲を抑制するという話もあれば、食欲を増長するという話もある。どうでもいい話。腹八分にすればいい




紅は誕生、白は死去、いずれもハレの舞台を表わす縁起色。次のハレ舞台はいつだろう
子供から大人までとりこにするキャラクターってすごい




井の頭公園。ちょっと場違いなファッション。キレイな桜に誘われちゃったんだね




どんなビールだろう、考えすぎると酔っちゃうから注意




恒例の場所取りシート。外国なら捨てられておわりだろう。日本人はつくづくいい人だと思う
花見には大袋が似合う




ねー、知ってる?カップルが井の頭公園でボートに乗ると分かれるんだって。女子会のほうが楽しいよね、そうでしょ




東京で、3月16日の開花は、統計上最も早い。最近は異常なことが普通になってきている




楳図 かずお御殿に久しぶり面会
まことちゃんも元気そう




明るい空に紛れ込む月。シームレスタイム




なぜかあらためて、人間の絆の大切さを思う

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  1. 2013/03/22(金) 23:13:42|
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ヴァーチャルの中のリアリティ(2013年3月)

一つひとつの花粉が見えるくらい恐ろしいのがこの時期です。それが、今年は、昨年の何倍もの量が飛ぶといいますし、加えて中国からやってくる黄砂に、PM2.5が付着しているといいますから。恐ろしさもつのります。それにしても、10日の嵐はすごかったですね。数時間でしたが、街中が黄土色の霞に包まれました。

昔、アブダビで経験した砂嵐を思い出しました。あのときは、砂漠の中の一本道を走っていました。驚いたのは、嵐が去ったあと、道が消えていたことです。前も後ろも。日は暮れてくるし、ガソリンは残り少ないし、焦りました。口の中の砂など、気にする余裕もなく、見えない道をそろそろと走りました。途中、砂漠にはまって放置され、錆び付いた車もちらほら。生きて街に戻れたときは、暑い汗と冷たい汗でぐしょぐしょでした。

そんなわけで、花粉最盛期の今週は、不要不急の外出を控えています。こういうときは、エブリデイ・サンデイの身の幸せを感じます。そこで、今回は、今までの作品を中心に、「ヴァーチャルの中のリアリティ」というタイトルでアルバムを作ってみました。

谷崎じゃありませんが、私は、以前から、かなり「陰翳礼賛」派です。実像よりも、むしろ陰翳や、鏡面や水面などに映った虚像に興味があるといいますか、そちらにこそ、リアリティを感じてしまいます。あまりしつこく書くと、ヘンな奴と思われるので、やめておきますが、今後も、ヴァーチャル画像に積極的にチャレンジしていきたいと思っています。

rojist





都心では今日もクレーンが林立している



帝国劇場。光と影のコントラストがいい感じに



ツインタワーみたい



停留所にあるオシャレなメッセージ。都バスもやるねえ



太めの人には、鏡は麻薬みたいなもの
雲を箱に入れてプレゼントしたら喜んでくれるかな



日活はロマンポルノ路線に進まなければよかったのに
腕立て前方転回の分解図みたい



小さい頃、「ノンちゃん雲に乗る」の映画を見た。それから雲フェチになった。今でも雲は水蒸気じゃないと信じている



目が疲れてくると、いつもこんなになる



緑の館へよ・う・こ・そ



新宿通りと靖国通りと職安通りでは、同じ街でもずいぶん雰囲気が違う



さて、何に見えますか。(ヒント:この裏側が上に行ったり下に行ったり)



ガウディ建築のようにみえる。以前ガウディの建物を見学していてめまいで倒れた人がいた
逆さ文字を書くとボケないっていうけど、どうだろ



新宿が赤く燃えている



満月じゃないよ
中国からやってくるPM2.5、尖閣より怖いかも



外国では自然にできるボディアクションが日本ではなかなか勇気がいる



水辺のヨシ。あたりがパーっと輝いていた



こんな雨が降ってきたら痛そう



コート類のバーゲンが始まった



背表紙が外向いてたら、見にくいよ。もしかしたら、外の人にも見せたいのかも



車体がオレンジ色だったとき、中央線には飛び込み自殺が多かったらしい
シンプルな外観でも、借景を生かすのはありだね



諸外国の例にならえば「セントラル・ステーション」になっていたかもしれない東京駅。東京のように中央がたくさんある都市もめずらしい
天井桟敷から見える人たち



それぞれの水鏡には、何が映っているのだろう



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  1. 2013/03/13(水) 10:21:25|
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渋谷、只今変身中。(2013年3月)

今日は渋谷駅にスポットライトを当てました。というのは、3月16日から東横線と副都心線が直通運転することになり、現在の東横線渋谷駅は閉鎖され、90年近い歴史の幕を閉じます。高校・大学時代、東横線と渋谷駅には毎日お世話になりました。東横線ホームの「かまぼこ型屋根」も「東急のれん街」もなくなります。もう見納めかと思うと、寂しくなります。

解体後5月6日まで、巨大なイベントスペースとして開放されます。ファッションショーなどもあるようです。跡地は、地上33階、IT系のオフィスやホテル、商業施設になります。現在のJR渋谷駅も再開発中。いずれ、地上46階の高層ビルができます。マークシティに加えて、昨年のヒカリエ、そしてまた、2つの高層ビル、いずれもテナントは事務所・ホテル・商業施設。なんでこう、どこもコピーみたいに特徴のない街がボコボコできあがってくるのでしょう。

東京の面白さって、それぞれの街が長い歴史に培われた街づくりがされていて、そこかしこに、とがった特徴があることなんです。それが女の子の化粧みたいに、誰もが同じになってしまったら、見分けがつかなくなってしまいます。日本人は他人と違うことに臆病なので、苦労して「似て非なり」を求める人が多いように思います。これだと、1+1=1.5にしかなりません。それよりも、一人ひとりが個性を丸出しするようになれば、1+1=3にも5にもなる“可能性”があります。少子化でも総力は何倍もある、みたいな未来にしてほしいものです。

渋谷の街を歩くと、渋谷が谷底だということに気がつきます。その谷底を渋谷川が流れていますが、ほとんどが暗渠化されているため、川を身近に感じることはありません。しかし、東横線ホームの南端に顔を出す渋谷川は、はっきり言って「ドブ川」です。それが再開発で、水辺としての水流を取り戻したり、川沿いを緑潤う空間にするそうです。ソウルの中心を流れる清渓川のようになればいいですね。

それにしても、東京のターミナル駅はほとんどが地下化されています。それはそれで便利ですし、地上と地下が有効利用できるので、狭い日本なりの知恵の見せ所としてアピールできる部分です。しかし一方、ヨーロッパのターミナル駅の雰囲気には、それを上回る魅力があります。合理性一辺倒よりも、今から100年、300年後の人々に喜んでもらえるような駅づくり、街づくりにも取り組んでほしいと思います。

rojist





昔ずいぶんお世話になった、渋谷駅の東横線ターミナルも3月16日には地下に引越し



地下にいっちゃうと、自然の風と光を失ってしまうデメリットは意外に大きい



109がまだない頃、渋谷といったら、ハチ公と、このカマボコ型の屋根だったなあ。見納めとなると寂しい



渋谷駅の南、暗渠からやっと顔を出した渋谷川



こんな渋谷川も、数年後には、清流化して緑の遊歩道ができるんだって
渋谷から代官山へ。この辺りの景色もずいぶん変わるだろう



速筋鍛えてモリモリさせるより、太極拳で遅筋鍛えて、中身で勝負するほうがカッコイイと思う
渋谷氏の守護神、金王八幡宮はキラキラしている



その笑顔いつまでも忘れないでね


皇紀2673年。日本は世界最古の国としてギネス登録されている



なぜか飛び込み台に見えた。斜めにして、飛び込みやすくなったでしょ



家にも、こんなオシャレな煙突がほしい
楽しそうだな。非常階段上って通勤したくなる



ボルダリングが流行っている。いろいろな理由がありそうだ
赤いブレードがゆっくり回っていた



先入観もつとろくなことない。石だって硬くないかもしれないんだから



青山にはオシャレなOLがたくさんいるので、首が疲れる



こどもの城。事業仕分けの対象にもなったことがあるが、結局老朽化の理由で2015年3月で閉館となるらしい
それにしても、青山通りには子連れママと外国人が目に付く



アベノミクス効果じゃないだろうけど、あちこちにビル建設現場がある
暖かかったり、寒かったり、着る物に困るね



3階にある銀座線渋谷駅も、写真の右あたり、ヒカリエに近いビルに移設されるらしい



トンネル下は、渋谷川の暗渠。手前を右に折れて、東横線渋谷駅の南に顔をだす
宮下公園の下に続くブルーテント長屋



炊事洗濯、物干し場所まで完備。ここにもカイゼン(作業の見直し活動)の結果が見える化されていた



のんべい横丁にはこの日も静かな空気が流れていた



スクランブル交差点に至近だけど微妙な場所。彼女待ちにいいかも
昔、カメラを持っていたら日本人というのが相場だったけど、今や誰もが写ガール、写ボーイ



ハチ公のタスキに「命をたいせつに。あなたは一人じゃない」とある。ほんとにそうだよ
緑色した東横線の旧型車両。今は「ま~るいミドリの山手線」だけど、その昔、緑で丸型の東横線は最高にオシャレだった



スクランブル交差点を採用する外国の都市が増えているそうな



日本初の食品名店街「東横のれん街」も、4月初めに駅の西側にお引越し
壁がおしゃべりできるなら、半日くらい昔話を聞かせてほしい



渋谷が谷底だったことを思い起こさせる急坂


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  1. 2013/03/06(水) 12:30:09|
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