東京路地ランキング

文化遺産として残しておきたい路地をランキングしてみました

大井・大森(2012年9月)

今回は大井町です。私が小学生の頃、大井町には父の勤め先があり、当時住んでいた戸越公園から2駅目と近いこともあって、時々父の勤め先に遊びに行って、お菓子をもらったり、コマを回して手に乗せて走り、止まったら、その場でまた回して走り、大井町駅前の阪急デパートをタッチして戻ってくる競争みたいな遊びを、何十人かでやっていました。以来訪れたことはなく、50年以上経ってしまいました。懐かしさにウルウルするかも、と期待しながら行きましたが、感激することは特にありませんでした。歳のせいでしょうか。街が大きく変貌してしまったせいかといえば、そうでもありません。洗練されないまま、尖った特徴もない街でした。

大井町駅前から新しい4車線道路が延びていますが、用地の買収が進まないため、ほんの300mで途切れたままになっています。役所は単年度予算なので、予算がおりたらおりただけ工事をします。結果、醜い外観がいつまでも続くことになります。そのうち環境が変化して、もっと良い場所や工法が見つかっても、一度始めたものは変えられません。公共事業のあるべき姿がまだ見つからないのはなぜでしょう。

大井1丁目から7丁目までの住宅地をぶらぶらしながら大森貝塚を目指しました。大森貝塚は東京育ちなら、誰もが学校で習うので知らない人はいませんが、初めて現物を見ました。近くに居た親切なおじさんに教えてもらった、貝塚発見の由来が興味深かったです。貝塚発見で有名なモース博士が電車に乗っていると、大森駅を出発した電車が、まだスピードがでないところの土手に、貝塚が露見しているのを見つけたとのことです。1年前に大森駅ができなければ発見はおそらくずっとあとになったでしょう。世紀の発見は偶然が重なることが多いといいますが、それを見逃さないセレンディピティはもっと大事です。写真でも同じです。セレンディピティの本質である好奇心が強くなければ、シャッターチャンスを逃してしまいます。ますます好奇心を磨かなければと思います。

今回、初めて80~300ミリ(35ミリ換算)のレンズだけを使いました。カメラを買ったときキットで付いてきたものです。ところが慣れないせいか、構図が窮屈になったり、F値を調整しても被写体深度が浅かったり、なかなかうまくいきませんでした。そんなわけで、撮れた写真はいつもの1/5くらい。もっと練習を積まなければいけません。

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大井町駅前、飲み屋街の朝。2筋ある東小路はまだ呼吸していない





大井町線の高架下。駅近なのに、この寂びれようは悲しいとしかいいようがない





大井町駅の正面から4車線の新しい大通りが、わずか300mで途切れている。ここでも用地買収がうまくいっていない
光学通りを行くと、やはりあのカメラメーカーの工場があった。旧社名がなつかしい





どこの路地でも決まりごとのように水入りペットボトル。でも猫避けの効果は期待できないそうだ。ここにも都市伝説
ひさしの下から根っこが生えている。屋根の上は見せられない





歳をとっても、背筋をまっすぐに、気持ちもまっすぐに





路地と井戸とHONDA ジュリオ。なんともレトロな組み合わせ




 
大森貝塚を発見したモース博士。見るからに理知的な顔をしている。自分の顔には責任を持たないといけないね




 ホンモノの貝塚の地層。意外に浅い?何年くらいだろう

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  1. 2012/09/28(金) 09:06:52|
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牛込(2012年9月)

今回訪れた牛込は生まれてから2歳くらいまで住んでいたところです。馬込や駒込が馬の飼育場であったように、牛込は牛の飼育場があったのでしょう。ひとことに牛込と言っても、昔の牛込区は神楽坂から東新宿まで広かったのです。新宿区に名前が変わったあとも、牛込の通称は今でも通用しますし、一部の町名や駅名にも生き残っています。私自身は小さかったので、当時の記憶はまったくありませんし、住んでいた場所も、両親が亡くなった今となっては知るよしもありません。ですから、ルーツ探しのような郷愁もなく、たんたんと巡ってきました。

ところが、牛込に着いたら、すぐに空が真っ暗になり、雷鳴がとどろき、いきなり私の10mくらい前を音を立てて強い雨が降り始めました。あわてて、そばのビルの1階に避難したとたん、土砂降りです。まさに間一髪でした。30分ほどして空が明るくなったので、活動開始! しかし、10分後、また土砂降り。今度は1時間くらい雨宿り。立ちっぱなしで疲れたし、気力も低下しましたが、急ぐ旅でもないし、気を取り直してゴー。それにしても、最近の雨は、温帯でなく、明らかに亜熱帯の雨の降り方に変わってしまいました。やっぱり日本人には、雨を通して季節や匂いを楽しめるような、シトシト型が似合うと思います。

今回のメインテーマは、バブル期に過激な地上げの標的になり、バブル崩壊後は、業者の倒産でそのまま放置され、虫食い状態の町と化してしまった富久町です。バブルの犠牲者のその後ですが、現地にいってわかったことは、マスコミで大々的に取り上げられたわりには、対象になった地域は200m四方くらいで、それほど大きくはなく、現在、再開発が始まっているところでした。環状4号線や高層マンション、学校、そのほか、まだ進行形なので、虫食い状態の場所も残っていました。以前、西新宿の再開発を見たとき、新宿は北西方向に拡大しているとブログに書きましたが、富久町のある東方向も、カメの歩みですが、少しずつ変貌しているようです。

西向神社の前で、おばあさんに声をかけられました。「道に迷ったんだけど、多分この神社だと思います。この神社の後ろに道がありますか。小さい頃住んでいたので、近くに行けば思い出すとおもうんですけど」。私の持っていた地図に細い道があるのを見つけ、安心したようで、笑顔で急な参道の階段を上っていきました。私も今度、子供の頃の記憶をたどる旅をしてみたいと思いました。

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近藤勇の道場、試衛館跡の祠。この道場で腕を磨いた土方歳三や沖田総司らが新撰組の主力になった





試衛館に至る路地。荒稽古する武士達の声や汗が染み込んでいるように感じた





折れ曲がりながら続く階段路地。階段の形状と石積の擁壁がいい雰囲気をかもし出している





なんの特徴もない路地だが、井戸を残したいという住民の気持ちが伝わってきて心が温まる
突然の雷雨で雨宿り。雨で煙る街とたたきつけられた雨粒が高く跳ね返る臨場感を伝える腕がなくて悔しい





レストランになっている小笠原伯爵邸。一人2万円、う~ん・・・ 微妙
でも雰囲気はあるね





明治の初めに、朝日稲荷が出世稲荷に改名された。そんなに簡単に変えられるものなの?
余丁町を横切る道路建設のため買収された土地。地図をみる限り、ここに道路を作る意味がわからない




 
新宿区は一辺30cm以上は粗大ゴミだって。きびしいなあ。布団はがんばればなんとかなりそうだけど
雨上がりのおしろい花。首を伸ばして喜んでいるみたい





富久町で路地の密集した地域を発見。思わずオーッと声が出た





♪ここはどこの細道じゃ♪ねこさまの細道じゃ♪ちょっととおしてくださいな♪ご用のないものとおしゃせぬ♪





「おばあちゃんこんにちわ」。おばあちゃんの手の振り方がかわいい





地図のように見えたんだけど、どうだろ
視線を感じて上を見たら、いた、いた





行きがかりのおばあちゃんが、神社の後ろの道を行けば子供の頃住んでいた家があるはずって言っていた
西向神社下のこの道はその昔鎌倉街道で小川も流れていたそうな。のどかだぜ~





鬼王神社の水琴窟。ふか~い音色だった。雨桶もこうして有効活用すれば楽しいね
うずくまった鬼の頭上に水鉢が乗っている、らしい。う~ん。想像力が乏しいのかなあ

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  1. 2012/09/23(日) 10:58:12|
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ハトの子育て(2012年9月)

我が家の庭に月桂樹があります。8月下旬、ハトが頻繁に来るので何だろうと見たら、小枝を集めて巣作りをしているところでした。しばらくして、木の下に小さな卵の殻が落ちていたので、脚立に乗って覗いてみたら、ハトの胸元にひよこくらいの小さな命が2つ動いていました。それからは、子バトの成長の様子を見続けることが日課になりました。ハトたちにとっては迷惑以外のなにものでもないのでしょうが、そんなこと気にしません。もちろん、ハトの生態についても、勉強しました。こんなことがなければ、ハトの生態を調べることなんてなかったでしょう。

そして、「いよいよ」というか、気持ち的には、「とうとう」今日21日、巣立ちを迎えることになりました。肉親や友達だけでなく、ペットでも、たとえ野生のハトでもそうですが、少しでも自分と関係を持ったものは、生き物であれ、身の回りの物であれ、別れは寂しいものです。別れは誰にでも必ず来るとわかっていますから、やたら悲しい、ということはありませんが、寂しさはひとしおです。

ポップコーンあげるから、また遊びに来てね。

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庭の月桂樹で子育て中のハト。生まれて3日目。2羽いるみたい





7日目。まだ産毛だけど、顔立ちがはっきりしてきた





10日目。羽の模様もできてハトらしく見えてきた





12日目。二羽とも順調に成長している





16日目。たいしたもの食べてなくても、こんなに大きくなっちゃって。「巣が小さすぎるよう~」





18日目。大きくなってきたので、一羽は巣から出て枝に移って羽をバタバタさせている





19日目。今週中には巣立つかもしれない





20日目。巣立ちの準備かな?枝渡りの練習をしている





21日目。ついに2羽とも巣立ちました。楽しい人生を!なんか寂しい





ハトが去ったので代わりにガマを見に行った。庭の3ヶ所にガマが住んでいる。そのうちの一匹。今年の夏は暑すぎてあまり出てこない
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  1. 2012/09/21(金) 22:31:11|
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王子・西ヶ原(2012年9月)

今回は王子から西ヶ原を通って駒込まで歩きました。9月に入ったのに、朝から蒸し暑い日でした。まず王子駅前のさくら新道を訪れました。今年1月にさくら新道の飲み屋街が火災に遭ったあと、どうなったか気になっていましたが、今に至っても焼けたままの姿でした。成仏もさせてもらえません。なんとも悲しいことです。放置プレイのあとの9月、ちょうど業者が解体作業に入ったところでした。やっぱり取り壊しが決まったようです。そんなわけで、今回の写真は、昭和の記録として残しておくことにします。

地震科学館では、神戸と東北と、関東大震災の3つの地震の揺れを体験しました。震度7ではもちろん立っていられません。でも東北地震の5分は例外として、神戸では30秒以内、普通大きな揺れは1分も続きません。それを知っていれば、冷静に対処できるのではないでしょうか。あまりマスコミの過激報道にまどわされず、自分が居そうな場所場所を想定して、身の防ぎ方を練習しておきたいと思います。

西ヶ原には約1.5kmに渡って、4つの商店街が連なっていました。北からふれあい通り商店街・西ヶ原銀座・染井銀座・霜降銀座。いずれにも共通するのは、「下町情緒があふれる商店街」ですが、その実、歩いてみると、商店街の名前が変わると、雰囲気というか、活気がまったく違ってしまうのを実感しました。商店街が一体となって熱心に取り組んでいるところ、お客様大事を実践しているところは、お客の方も気持ちがいいので、自然に集まってくるものですね。

路地探索は、残念ながらワクワクするような発見はありませんでした。昭和が日々遠ざかっているということでしょうか。

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 飛鳥山公園の崖下と王子駅のすき間、息が詰まるような場所に、さくら新道はある




 
2012年1月の火災から8ヶ月経って、やっぱり取り壊すみたい。歴史がまた消える
焼けただれた骨材から眺めると、青空が目にしみる




 
さくら新道にだってハロウィンはやってくる。わらの蝶ネクタイがすごく似合っているよ
これはハロウィンの箒かな?ハリーポッターに出てきたね




 
さくら新道の入口付近にいるお地蔵様。数珠の代わりにネックレス?まあいいか
前の飾りより、窓ガラスのゆがみが面白くて





夏の外仕事の必需品





民家の間から突然出てくる都電。正面から見れるのはここだけみたい





直角に近いカーブ。連結があればもっと迫力出るけど、それでもミラノっぽさは満喫できる
渋澤栄一邸にある居間「晩香廬」。えっ、バンガロー?渋澤先生もダジャレ好き?





当時のまま保存されている旧日光街道の一里塚。渋澤先生の働きがあったそうだ。感謝





地震の科学館で震度7を体験。すごい揺れたけど、家具がないので、もうひとつ恐怖感がわかなかった
もう少したてば、透かし彫りの枯れほおずきに出会えるのに。残念!





北区と豊島区の区境は目立たない路地だった





世界中の飲み物の看板でいっぱいの路地。写真のおじさんとおばさん、だれ?
いいなあ、このレトロ感。教えるのは演歌専門だよね、きっと





右上の2階のドアを作ったわけを知りたいなあ





蔓は壁に沿ってしか伸びないのかな。もし直角にも伸びてきたら怖いと思う





インパクトがあり過ぎて、なんのお店だかまったく覚えていない
ここに子供達が集まるの?もうちょっとなんとかならないかな





坂の多いところだってらくちん
また政治家が言葉遊びをしている





染井銀座には製造販売のお店が多い。まるで技術品評会の会場みたい





ほとんどのお店が小学生たちとコラボしている。地元愛、街起こし、やる気があればあるほど知恵が出る
4つの商店街が連なっているけど、商店街の熱の入れ方がまちまち





どんな由緒ある建物だったんだろう





玉子なの?肉なの?どうもまぎらわしい
らしくないけど、元すし屋だったらしい。どんな使い方でもいい、使い切ってほしい





商店街から入る路地。質屋って儲かるの?それとも資産家が質屋を営むの?

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  1. 2012/09/09(日) 00:03:16|
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ランキングを更新しました(8月度)

8月は猛暑が続きました。熱中症の危険があるのに、わざわざ出かけるような勇気もありませんから、夕方に散歩するくらいで、涼しい部屋でお絵かきをすることが多かったですね。電気代の値上げが9月からでよかったです。

猛暑といえば、天気用語では「猛暑」という表現だけが使われますが、「酷暑」「炎暑」「炎熱地獄」「極暑」「盛暑」「大暑」などなど、日本語には、限りない言い回しがあります。どう違うのかもわかりません。つくづく日本語は感性の言語だと思います。原発反対デモのシュプレヒコールの声に対して、総理大臣が「大きな音」と発言したことに、音とはなんだと、過敏に反応したことからも、感性の言語だということがわかります。それにしても、言葉が命の政治家でしたら、もっと言葉を大事に使ってほしいと思います。あいまい言語ばかり使っているから、大衆に通じる言語を忘れてしまうのかもしれません。ついで情報ですが、専門家のお話では、セミやコウロギなどの鳴き声は、外国人の耳には音としてしか認識されないとのことでした。総理大臣は外国人?

そんなわけで、8月の路地探索は、西新宿の一度だけでしたが、ほぼ月一のランキングを更新しましたので、ご覧ください。トップ30では、新たに魅力的な路地、2件がランクインしました。

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