東京路地ランキング

文化遺産として残しておきたい路地をランキングしてみました

it's a small world イッツ・ア・スモールワールド (2014.11)

円安が続いているせいか、日本を訪れる外国人旅行者の数が急増しています。それにつれて、外国人が日本の何に興味をもっているのかをインタビューしたり、彼らの行動を追いかけるテレビ番組も人気です。そのうちの一人、インタビューをされた若者が、盆栽の修行をしているという話をしていて興味を持ちました。それまで、盆栽といえば、年寄り臭い趣味と思っていたのに・・・です。

そこで盆栽の現状について少し調べてみました。欧米では20年くらい前から、海外で注目を浴びるようになっているそうです。BONSAIという言葉も、既に国際語として定着しています。アメリカには日本よりもっと大きな盆栽愛好者の協会があり、最近は中国の成金が数千万円もする盆栽を買いあさっています。中国の例は、愛好より投資に重きが置かれているような感じがしないではありませんが。その昔、日本の陶磁器や浮世絵の多くが、海外に出て行ってしまった過去がありますが、数百年かけて育てた盆栽も、盆栽だけに、いずれ根こそぎ海外に出て行ってしまうのではないかと、不安にかられてしまいます。

もっと盆栽を身近に感じてみようということで、日本で一番有名な盆栽業者、春花園さんに伺いました。都営新宿線の瑞江駅から2キロくらいでしょうか、20分くらい歩きました。住宅地の真ん中、800坪の敷地に2000鉢ほどの盆栽や盆器を展示してあります。

「BONSAI美術館」の名前が示すように、いつもは外国人や団体さんで賑わっているのですが、ちょうどその日は混雑していなくてラッキーでした。おかげで職人さんにお茶をご馳走になりながら、いろいろお話を伺うことができました。

狭い通路には、たくさんの盆栽の鉢がひしめいています。それも、数千万円もするものや、なかには1億円クラスの芸術品がいくつも無造作に置かれています。ぶつかって倒したらたいへんなことになるので、気をつけながら撮り歩きました。盆栽ですから、背の高いものはありませんが、その幹の太さと迫力には、ただただ圧倒されてしまい、言葉がでません。これほど驚嘆するミニチュアは、ほかにないでしょう。

職人さんいわく、「中国人が多くなってきたな。大きな鉢を買って行くのは、みんな中国人だよ」「最近は、盆栽を育てていた親が亡くなって、子供の代になると、興味がないので、売りに来る人がたくさんいる。それが1年もほっておいて、それから持ってきても、後の祭りだよ。ほんと、もったいない」「弟子入り志願する外国人が増えているのはいいけど、なかには、すべての費用を持つから、3ヶ月だけ弟子入りさせてくれなんていうこともある。そういう人は、言葉もわからないまま帰国してしまう。この世界、水撒き3年というくらいだから、6年くらいは辛抱して勉強しないとモノにはならないよ」。

館長さんは言います。「絵や彫刻はできたらそこで終わるけど、盆栽は生きてどんどん変化していく魅力がある」。でも、冷静に考えれば、盆栽をビジネスとして捉えると、非常にリスキーではないでしょうか。樹齢の古い銘木を高価で仕入れて、10年以上に渡って魂を込めて育てても、それが売れる保証はありませんし、育てている途中で枯れてしまうこともあります。そういう意味では、競走馬のビジネスと似ているかもしれません。

盆栽は四季折々の植物の美しい表現を見せてくれるとともに、修羅場に生きる命の尊厳を私に教えてくれました。肉を切らせて骨を断つ究極の美。投資の対象になってほしくない、癒されればいいと思います。

rojist





樹高60センチの盆栽なのに、古木の大木としか見えないところが盆栽の極み




そそり立つ老木に元気をもらった。萎れていられない、枯れていられない




あの細い松の葉の中は先端まで管が通っている。それが詰まるとすぐ赤く変色して枯れてしまう。生きてるって、そういうこと




冬のコタツはいけない。根がはえたように動きたくなくなる。足も使わないと根に変わる




「歳寒の松柏」という言葉がある。他の草花が枯れても、松は青々として元気な様をいう。不老長寿の象徴とは、言いえて妙




「お~~い」




裸で勝負している、この強さはどこから生まれたのだろう




盆栽育ちでも、天を突くような男になれる




園芸店で苗を買ってきて、そのまま鉢に植えるのは鉢植え。同じ苗でも余分な枝を切って針金で枝の形を整えれば盆栽になる




色を重ねると明度が落ちる。光を重ねると明度が上がる。色に光を重ねるとどうなる?




肌荒れの季節到来!乾燥で角質が壊れて隙間ができる。水分はそこから逃げていく。乾燥してから水分を補給するより、乾燥させないにこしたことはない




盆栽職人によれば、「水遣り3年」らしい。なにごとも、3年経たないと修行の成果は見えてこない




掛けられた水を、一滴も残すまいと、必死になって、顔を真っ赤にして、吸い込んでいる様を見るのは、なんとも愉快だ




光の玉が幹ばかりか、松葉のひとつひとつまで舐め回しているようだ




真っ直ぐに伸びたいのに、そうさせてもらえないのが人生だ。どうせなら、人があきれるほど、曲がりくねってやれ




何かが動いたような気がして振り向いた。そんなところで何してんだい




私の血管もこんなに石灰化してはいないだろうか。そうだ、医者に行ってみよう




盆栽はどれもが苔むしているので、やけに新しさが目立つ石像




白い木肌は幹を引き裂いて造るらしい。盆栽職人はサディストじゃなければ勤まらない




今年の冬こそはクリームをちゃんと塗ろう




頭を押さえられたまま、何百年もの間、根に栄養を溜め込んだ姿は、神々しい




日焼けやひび割れが勲章なんて・・・・。ただ手入れが行き届いていないだけじゃないの?




この色この形、この膨らみ、これだけで十分に宇宙だと思う




あまりにも古くて、細胞がミルフィーユ状態になっている




自由奔放に伸びる枝は見ていて羨ましい。でも自由に憧れる人は、秩序があっての自由であることを忘れてはいけない




盆栽でも季節を感じることができる。どんなにからだを痛めつけられても、季節を忘れない、その根性と感性に拍手を送りたい




重くて硬い広葉樹に対して、針葉樹は軽くて柔らかい。イメージや先入観と違うものって、たくさんあるのかもしれない




盆栽みたいなスモールワールドでも、一所懸命やっていれば生きがいだって見つかると思う




象の足のような根にびっくり。どんな地震がきても倒れそうもない




盆栽の価値がどうやって決まるのかわからない。これが1億円。そう言われればそう見えるから不思議だ




どんな高価な盆栽でも、エアコンの効いた室内に置かれると枯れてしまう。甘やかされて育つ生き物はいないということ




盆栽果実はかわいそうだ。果実がなければ盆栽にならないのに、果実より枝ぶりに価値があるのは理屈に合わない




ずっとしがみついていれば、そのまま腐るか、落ちるしかない。自ら一歩を踏み出してみよう




「盆栽」が「BONSAI」に替わりつつある


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  1. 2014/11/18(火) 10:07:45|
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